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佐藤一郎 (画家) : ウィキペディア日本語版
佐藤一郎 (画家)

佐藤 一郎(さとう いちろう、1946年8月26日 - )は、日本男性画家であり、絵画材料学、絵画技術学〔cf.画学。画学とは「絵画を研究する学」、つまり絵画に関わる「現実の全体あるいはそれの特殊な諸領域または側面に関する系統的認識」である。(「」内はそれぞれ広辞苑第五版の画学と学から引用。)〕の研究者である。東京芸術大学教授を2014年退任し、2015年現在は金沢美術工芸大学大学院専任教授である。
== 概要 ==
マックス・デルナーの『絵画技術体系』の訳者にしてウィーン幻想派の画家ルドルフ・ハウズナーに師事した画家にふさわしい、混合技法による数々の絵画を描いている。それは、グレーズやインプリマトューラといった技法を巧みに用い、強い光沢を備えているものもそれでいてくどくない、油絵具透明性物体性を活かした霊妙な作品である。ハウズナーの作品との出会いに関しては、大学院修士課程にあったとき、小田急百貨店で開催されたウィーン幻想派展において、ハウズナーの『黄色い帽子の道化師』がデスパレートな気分に浸っていた自分の琴線に触れたと述べている〔『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法(新技法シリーズ)』 佐藤 一郎 著 美術出版社 1988/11 ISBN 4568321468 ISBN 978-4568321463〕。
絵画技術学の導入を、古代ギリシア哲学者アリストテレスの『形而上学』第一巻第一章冒頭である「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する。その証拠として感官知覚(感覚)への愛好が挙げられる。というのは、感覚はその効用を抜きにしても、すでに感覚することそれ自らのゆえにさえ愛好されるものだからである。しかし、殊にそのうちでも最も愛好されるのは、目によるそれ〔すなわち視覚〕である。けだし、われわれは、ただ単に行為しようとしてだけでなく全く何事も行為しようとしていない場合にも、いわばほかのすべての感覚にまさって選び好むものである。その理由はこの見ることが他のいずれの感覚よりも最もよくわれわれに物事を認知させ、その種々の差別を明らかにしてくれるからである。」〔『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法 (新技法シリーズ) 』 佐藤 一郎 著 美術出版社 1988/11 ISBN 4568321468 ISBN 978-4568321463〕〔アリストテレス全集〈第12巻〉形而上学 (1968年) 岩波書店 1968 山本 光雄 ASIN B000JBFF6O〕〔強調は引用者による。〕の引用ではじめる佐藤は、油絵具という材料の誕生の背景に視覚の何であるかという問いの存在を認め、西洋の人々が油画の(物質的な)構成要素に視覚の構造自体を仮託していたと考える。そして、絵画はイリュージョンであっても、単なるではなく物質として存在 しているという事態に着眼する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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